介護保険の抜き打ち実地指導が増えるかも
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/ippan_kaigosabisujigyousyanositeitorikesisyobun_tounituite.pdf?20181228141704
cnt/3/66154/1/
上記のリンク先については、九州でのある介護サービス事業所への監査に対しての行政処分を記した資料となります。
行政処分となる内容や不正受領額、これまでの福岡市の対応経緯などが記載されているのだが、再発防止策に抜き打ちや、同一法人の複数事業所に対する同時の実地指導の強化等を掲げており、一部の専門家からはこれを契機にまずは福岡市にて、無予告実施指導を増やしていき、さらに全国の保険者でも適用されていくのではないかと予測されております。
国の方向としては、レベルの低い事業所や悪質な事業所への行政処分を徹底的に行い、ふるいにかけていくとされております。今まではあまり本腰を入れて実地指導を行っていなかった自治体も、各自治体の取り組みによって決まるインセンティブ(成果報酬)制度導入により、取り締まりを強化していくとされるのではないかと考えます。このことには関しては、悪質な法令違反をしているサービス事業所への厳罰強化になるので賛成です。私もこれまで色々なサービス事業所を見てきましたが、規定の人員配置基準を何年も満たしていないところや虚偽の記録作成や隠ぺい体質、虐待等の話しはよく聞きます。
よく忙しい、書類が多すぎる、人が足りないという声はどの事業所からも聞こえますが、それらは言い訳に過ぎず、それが嫌なら介護保険サービスから撤退すれば良いと思います。報酬の9割(8割・7割)を税金から支払われているので、法令順守は当たり前だと思います(私の感覚ですが、介護職は利用者様からお金をもらって仕事をしているという感覚がかなり低いように感じます このことについてはまた次回ブログで発信したいと思います)。今の時代、ITの活用で書類作成の効率化や他機関との連携の仕方も変りつつあります。しかし、介護業界はこのIT・ICTの活用がかなり遅れております。いまだに他事業所への報告でFAXを使用しているところが多く、紙媒体での書類が多いです(;^_^A
電子媒体での保存も認められていることもあり、個人情報の取り扱いさえきちんとすれば、問題ないのではないかと思います。私も前職では1人ケアマネでもちろんアセスメントやケアプラン、モニタリング、日々の支援経過、その他の事務作業を行っておりましたが、ほぼ定時で帰宅し、休日出勤はよほどのことがない限りしなくてよかったです。最近では外出先からでも支援経過を入力して、本体データに反映できるようなシステムもありますが、私はスマホのメモ機能に出先で報告を受けた内容をメモし、仕事用のメールアカウントに送り、事務所に戻ってそれをコピーして、ソフトの支援経過に貼りつけておりました。この作業のメリットとしては、①無駄な経費がかからない。②紙の無駄遣いがなくなる。③事務所に帰ってからのPC入力作業の効率化の3点が挙げられます(スマホのフリック入力が出来るとなおよし)。
ほんの一部工夫したことですが、これが毎日積み重なると、かなりの時間を節約出来ます。その分、利用者様への対応や他機関への報告・連絡・相談、ケアプランの見直し時間、今後の予測とそれに対する準備等に時間を割けます。ケアマネジャーとしては、本来ここに最も時間をかけるべきと考えます。効率化できるところは徹底的に効率化を図り、逆に時間をかけてでもよいことには徹底的に時間をかけて、ベストな選択ができるようにしていくのが、すべての仕事に共通するのではないかと思います。非効率ですが、私はよく電話か関係機関に訪問して直接話すことを心がけておりました。やはり”会って話す”というコミュニケーションを上回る伝達方法は今のところないと思っております。
ケアマネジャーは他の職種に比べて、特に研修が多く(更新研修、主任ケアマネ研修、医療機関や地域の研修など)不在になることも多い為、大変だと思います(ちなみに地域の研修会や医療機関との研修会は情報交換の場でもあるが、それ以上にネットワーク作りの目的が強く、そこで得られた情報や繋がりは利用者様への還元価値が非常に高い為、私は参加しておりました)。
話はそれてしまいましたが、要はいつでも実地指導がきても堂々と構えておけるように、日々の記録や書類作成を頑張りましょうということです(笑)。(おわり)
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