【もしも今デイサービスの管理者だったら】

いつも応援ありがとうございます。無料配布用のマスクの個装に悪戦苦闘中の大庭です。

さて今回ですが、もしも今デイサービスの管理者だったらというテーマで書きたいと思います。

緊急事態宣言下と緩和後の展開について、まず行うべきは自社のサービス提供に対して、リスクを冒してまで必要な利用者かどうか?あるいは訪問サービスに切り替えて今の状況を限りなく維持できるかどうか?またスタッフの安全性の担保が得られるか?など、きっとその他にもたくさん考えなければならないことがあるに違いないと思います。

僕は以前リハビリに特化したデイの管理者をさせて頂いておりましたが、要支援率が30%前後、要介護1、2が60〜70%程度でした。当時稼働率も定員15名に対して約95%でした。
1番にアプローチするのが、要支援者への利用控えだと思います。なぜかというと、要支援者の場合、行動範囲や交流関係が広く感染リスクが高い方々となってしまうからです。もちろんただ休んで頂くような無責任なことはせず、訪問や電話での支援や自宅で出来る自主トレ用の運動メニューの提供などを行います(訪問サービスに切り替える場合は保険者に要確認)。

恐らく緊急事態宣言の解除後もしばらくは利用控えが続くことが予測できる為、ターゲット層やサービス内容の変更も視野に入れるかもしれません。具体的には多少のリスクを承知で、デイサービスに通わないと生活の担保が出来ないという方を対象にサービス内容も変更していくと思います。これについては、元々将来的に要支援〜要介護1、2のいわゆる軽度者のサービス利用を制限するという制度改定が出される可能性がありましたので、この機会に現場も前倒しにするという流れです。

例え上記のような改定が行われなくても、今の段階からシフトチェンジする価値はあります。ただし、ただ単に従来のお預かり型(食事、入浴、レクリエーション)では意味がないので、この先々の状況に応じてフレキシブルな対応が可能となるようなサービスが求められると思います。その一つに小規模多機能型居宅介護かなと思います。
簡単に移行できるようなサービスではない為(施設基準や人員基準の変更がある為)、よく考える必要があります。それでも、今後のデイサービス運営を考えますと、環境面や経営面でのリスクが高くなっている為、鞍替えという選択肢も一つかと思います。

市中の感染状況に応じて、通所か訪問の重きをすぐに変えられるメリットがあります。また食費、泊まり費用は自費だが、通所サービスと訪問サービスについては、月額定額制の為、今の状況では利用する側も、気兼ねなく選択して使えるという点では良いと思います(スタッフも同じ人なので安心)。もちろんデメリットもあり、人員の確保(夜勤者、専属のケアマネジャーなども含む)や今まで担当していたケアマネジャーと一部サービスが使えなくなるという点などがあります。余談ですが、このデメリットのせいで、ケアマネジャーからの紹介が鈍くなり、利用が進まない原因とも言われてます(担当していたケアマネジャーの報酬がなくなるので)
夏に感染が落ち着くとは限らないですし、都度状況が変化する可能性も視野に入れた対策が必要かと思います。

色々妄想してみましたが、デイサービスの利用を控えることで、体力低下や認知機能の低下が進行していることも見受けられるケースがあります(以前より転倒される方が増えたりなど)。なかなか1人で運動の自主トレを継続できるようなリハビリマニアはそういないので、やはり集団での相乗効果というのは凄いものがあるなぁと今回のコロナの件で、改めて感じました。(おわり)


みやこ移動スーパー介護情報局

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