開業までのその6

【開拓始動】

 とくし丸では開業前の約2か月の期間で、販売エリアにある戸建ての家、歩いて1軒1軒をピンポンして回り、お買い物でお困りごとがないか?とくし丸事業の説明を丁寧にしていきます。約2か月でおおよそ4000~5000軒訪問します(;^_^)

そして訪問した際に○・△・×と振り分けていきます。○はぜひとくし丸を利用したい!△は近くに来たら1回見てみようかなという程度。×は買い物に困っておらずいらないというくくりになります。訪問した家はほぼ×か留守宅となります。とくし丸担当者からは100軒回って1軒○があれば良いほうと言われ、正直マジか?!と思いました。目標は100件の○を取ること!さらにこの判断基準を甘くしてしまうと、あとあと開業後に利用するも、すぐに利用しなくなる方がおられるそうで、関西スーパーでは全国的にも厳しめに判断しているとのことでした。例えばとくし丸事業に興味があり、かなり話し込んでも、実際はそこまで困っていない方など多数存在しました(大阪という土地柄もあって、意外に話し込まれるケースが多かったです)。しかし、この時言われていたことが開業後よく分かりました。この作業がかなり地味で大変なのですが、開業してから安定的に売り上げを伸ばそうと思うと、かなり重要な作業であることが分かりました。9月から本格的に開拓を始動しましたが、まだまだ気温も高く、暑い中歩いて1軒1軒回って、なかなか○がない時は正直心が折れそうになることも…(笑)

しかし、今回全国のとくし丸開拓において、例を見ないこともあり、それは都島区社会福祉協議会さんが一緒に開拓を手伝って頂いたということです。いち民間企業の名前で訪問しても、このご時世かなり警戒されますが、日ごろから地域と密接に関わっておられる社協さんならその警戒も良い意味でゆるくなり、さらに町会とのパイプ役になって頂き、各地域の集まりでのプレゼンもかなりやりすくなり、地域との距離も早くから縮まりました。あとは一人で回るより一緒に回って頂いた方が、精神的な負担も軽減されるというメリットがあり、かなり助かりました。地域にもいち早く根回しをして下さったおかげで、かなり早くからとくし丸を認知してもらえた地域もありました。

 社協さんが一緒に開拓作業を行う理由としては、地域の細かな状況把握や課題把握ができるという点です。歩いて地域を回るということをみなさんはどれぐらいしたことがありますか?自転車の方が効率が良いのでは?と思われる方が多いと思います。実際僕もそうでした。しかし、実際に地域を細かく歩いてみると、それまで見えなかった景色や気づかなかった社会資源、こんなとこに家があるのか!?なんてことがありました。そういった発見があり、今後の防災や地域課題解決に向けた取り組みに活かせることです。そしてもう一つは直に地域住民の声を聴きけるということです。普段町会の役をしている人からの意見がほとんどですが、町会に入っていない方からの意見も聴けてまだまだ周知活動やその他相談窓口の存在を知らない人の多さを把握できたことは大きいのではないかと思っております。町会に情報を周知すれば、それでその地域には情報が浸透している、知って当たり前と思っているいることも実際には伝わっていないことも多い為、今までの周知活動の見直しや一般企業との連携を多く・深くしていくことも視野に入れていかないといけないなぁと感じました。

 開拓作業中の出来事などは次回アップしていきます。さあ年内ラスト1日事故なく頑張ります!(^^)!

みやこ移動スーパー介護情報局

元ケアマネジャーが大阪市初の移動スーパーとくし丸についての最新情報や都島区の最新医療・介護情報などについて発信致します。

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