【改めてとくし丸のすごさについて】
こんにちは。先日、購入したカレーのレトルト(茶色のパッケージ)を本棚になおしてしまってたお客様のエピーソードに和んだ、とくし丸の大庭です。
さて今回ですけども、自分からこのタイトルで書かせて頂くのは非常に恐縮ですが、開業して2年が経過し、改めてそのすごさを書かせて頂きます。
移動スーパーの役割は、何らかの事情でスーパーまで買い物に行けなくなってしまい困ってる方の為に自宅の前で商品を実際に見て、買えることです……一般的にはそう思われてます。それだけでも十分な役割を果たしているのですが、実はとくし丸にはもっと便利で重要な役割も備わっております。
1、地域の見守り隊
基本的に週2回同じコースを3コース回ります。音楽を鳴らして移動しますので、防犯の役割があります。また同じお客様のとこに定期的に訪問しますので、いつもと違う異変に気付くことができます。対象となるお客様は高齢者がほとんどですので、何かしらの疾患を抱えており、都市部では独居世帯が多い為、倒れていても数日発見されないこともざらにあります。そんな時に定期的に見守りが出来るとくし丸の存在は家族様や介護保険のケアマネからはありがたいと思います(しかも何の契約もいらないので)。
2、御用聞き
生鮮物(肉、魚、野菜)から調味料、雑貨やお米などはもちろん、スーパーで取り扱っていない商品のご要望にもお応えさせて頂いております(お使いという形で)。またちょっとした雑用(植木の移動や各種電池の入れ替えなど)も行っております。介護保険サービスではうるさく言われるような雑用もできます。コロナ禍以降で初めてあった依頼としては、馬券の購入依頼でした。一時馬券購入が出来るウインズが閉鎖し、ネット予約のみとなってしまった為、それだけを楽しみにしていた高齢者はネット購入などできるわけもなく困っていたのでものすごく感謝されました(もちろん常識の範囲内での購入ですし、熱くなり過ぎた時はこちらから買い止めもさせて頂きました)。
3、コミニュティ維持、形成
コロナ禍において、ご近所付き合いも分断されておりましたが、唯一とくし丸でお買い物して頂く時のみご近所さんとコミニュケーションが取れる場となっておりました。私が活動させて頂いている大阪市都島区は都市部ゆえのご近所付き合いの希薄さが以前より課題となっておりました。特にマンション住人との交流が少なく、町会加入率も低かったです。事例として、とくし丸が来るようになってから既存の町会の住民さんとマンションの住人さんとが一緒にお買い物をすることになり、自然と交流ができ情報交換もできるようになった地域もあります。現在ではマンションも町会に入られており、今後災害時の際の連携にも期待が持てます。
1、2、3とお買い物以外にも高齢者の生活のインフラとして欠かせないツールとなっております。私は元々ケアマネジャーとして働いておりましたので、地域の資源(医療、介護、行政の関係機関)もある程度把握し、連携も図れるネットワークも持ってます。介護保険の情報や時には裏情報❗️❓などもお届けでき、さらにプラスアルファな価値提供が可能です。
ただ単にスーパーでお買い物するだけでは得られない価値を受けられるのが特徴です。しかもスーパーとの違いは定価に対して+10円上乗せなだけです、お得です。
2年が経過し、自分なりに整理しましたが、自分も楽しめて、地域に貢献できて、それなりの収入も得られるこの仕事を選んで本当に良かったです。(おわり)
※写真は2年前の社会福祉協議会さんの記事から引用
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